結論から
スマートフォン、カメラ、スキャンなどのデジタル写真なら、ファイルの中を見ます。撮影日時(EXIF DateTimeOriginal)の項目には、たいてい撮影した瞬間が記録されています。ただしスキャンの場合はスキャンした日です。紙焼き写真には中に日付がないので、手がかりを読み取ります。裏面、写真家のスタンプ、台紙、形式、印字された日付、そして服装や車など写っているものです。無料の写真の年代判定ツール(無料ツール、現在は英語のみ)が最初の一歩を手伝います。デジタル写真からは日付を読み取り、紙焼き写真なら短いチェックリストから年代を出典つきで割り出します。何もアップロードされません。
2026年10月12日更新、初出は2026年9月24日。表の年代は、このページの末尾に挙げた博物館や公文書館の資料に基づいています。
1. ファイルの中の日付(デジタル写真とスキャン)
スマートフォンやデジタルカメラは、撮影の瞬間をファイルに書き込みます。これはもっとも正確な手がかりで、10秒で確認できます。
- iPhone、iPad:写真を開いて上にスワイプするか、(i) をタップします。
- Android(Googleフォト):写真を開いて上にスワイプします。
- Windows:ファイルを右クリックし、プロパティ、詳細タブの順に開いて、撮影日時を読みます。
- Mac:写真アプリで写真を選び、CommandとIを押します。
この日付が間違う原因は3つあります。スキャンは新しいファイルなので、プリントの年ではなくスキャンした日が入ります。詳しくはスキャンした写真の日付がおかしい(英語)をご覧ください。メッセージアプリで送られた写真は日付が消え、届いた日だけが残ることがよくあります。そして時計を一度も合わせていないカメラは、何年もずれた日付を書き込みます。ファイルの日付しか残っていない場合、写真の年代判定ツールは推測せずにそう伝えます。デジタル写真についてはこの写真はいつ撮られたかでも詳しく説明しています。
2. 写真の素材
紙焼き写真なら、まず物そのものから見ていきます。写真の種類ごとに、それぞれの時代があります。
| 形式 | 見分け方 | 年代 |
|---|---|---|
| ダゲレオタイプ | 磨かれた小さな銀の板で、必ず保護ケースに入っています。角度によってネガにもポジにも鏡にも見えます | 1839年から1850年代。英国では1850年代初めまで販売 |
| アンブロタイプ(コロジオン・ポジ) | 黒い裏打ちのあるガラスの像で、たいていケースか額に入っています。どの角度から見てもポジ | 1853年ごろから。街の写真館からは1860年代に姿を消し、路上の写真師は1880年代まで使用 |
| ティンタイプ(フェロタイプ) | 黒いエナメルを塗った薄い鉄板の像。磁石がつきます | 米国では1855年から。英国では1870年代から流行。1940年代にも作られていました |
| 名刺判(カルト・ド・ヴィジット) | 名刺ほどの大きさの台紙に貼った小さな写真。裏に写真家の名前があることが多い | 1854年に特許、1860年から20世紀初めまで流行 |
| キャビネット判 | 厚い台紙に貼った大きめの写真。約16.5×11 cm(6.5×4.25インチ) | 1866年から1914年ごろ |
| 丸いスナップ写真 | 初期のKodakカメラによる円形のプリント | 1888年(Kodak No. 1)と1889年(Kodak No. 2) |
| カラープリント | カラーネガフィルムからプリントしたカラー写真 | KodakがKodacolorを発売した1942年から。カラースライドフィルムは1935年から |
| 小さな正方形のプリント | Kodak Instamaticで使われた126カートリッジフィルムの28×28 mmのコマによる正方形の像 | 1963年から |
| 剥がすタイプのポラロイド | 初期のPolaroid Landカメラによるインスタントプリント | 1948年から |
| Polaroid SX-70 | 下に広い白枠のある正方形のインスタントプリント | 1972年から |
いちばん役に立つのは始まりの年です。写真がその形式より古いことはありえません。終わりの年はもっとあいまいです。旅回りの写真師や海辺の写真師のもとで、何年も使われ続けた形式もあるからです。
3. 台紙:角、厚さ、色
名刺判やキャビネット判では、台紙そのものが時計の役割を果たします。1860年代の名刺判はたいてい角が直角で、角の丸い台紙は1870年代に登場しました。一般に、台紙が薄いほど古い写真です。キャビネット判ではクリーム色の台紙がいつの時代も人気でしたが、黒、こげ茶、緑、ワインレッドなどの濃い台紙は1880年代と1890年代に現れ、金や銀で仕上げた面取りの縁も同じころに登場しました。
4. プリントの裏面
- 写真家。スタンプや印刷された名前から、一定の年数だけ営業していた写真館がわかります。写真館が移転していれば、住所からさらに絞り込めます。裏面のネガ番号が小さければ、写真館の初期のころを示します。ベルギーについては、FOMUのDirectory of Belgian Photographers(fomu.atomis.be)に、1839年から1914年に活動した写真家と写真館の約8,600件の情報があります。いくつかの綴りで試してみてください。
- 印画紙の印刷。Kodakのカラー印画紙の裏には、1961年から1972年までA Kodak Paper、1972年から1989年ごろまでThis Paper Manufactured by Kodakと印刷されていました。
- 収入印紙。米国の写真では、裏面の収入印紙があればプリントは1864年8月から1866年8月の間のものです。
- 絵はがきの裏面。米国では、通信文と宛名を同じ面に書く区切り線入りの裏面が1907年から使われました。
- 手書き。鉛筆の書き込みはよい手がかりですが、ほかの手がかりと照らし合わせてください。家族の言い伝えが間違っていることもあります。
5. 写真に印字された日付
現像所によっては、縁や裏面に年月を印字していました。これはフィルムをプリントした時期で、撮影から数週間、数か月たっていることもあるので、「この年か、少し前」と読んでください。写真の中に焼き込まれた日付、つまり隅のオレンジ色の数字は、カメラの時計によるもので、その時計は一度も合わせられていないことがよくありました。コピーからその日付を消したい場合は、写真の日付の消し方をご覧ください。
6. 服装と髪型(慎重に)
男性の服装より女性の服装のほうが役に立ちます。シルエットの変化がはっきりしているからです。1850年代のクリノリン、1880年代のバッスルなどです。男性の服装でわかるのはたいてい十年単位で、襟、ネクタイ、ひげが手がかりになります。写っているいちばん若い大人に注目してください。年配の人は着慣れた服を着続けることが多く、地方の流行は都会より数年遅れ、写真家の前ではみな晴れ着を着たからです。服装からわかるのは、ありうるもっとも早い時期であって、正確な年ではありません。
7. 車、建物、年齢
背景にある、年代のわかるものはすべて手がかりです。車はそのモデルの発売年より古いことはありません。店構え、新しい教会の塔、増築前の建物も、それぞれ年代の境目になります。そして写っている人も手がかりです。椅子に座っている子どもの生まれた年がわかれば、年齢を推測するだけで撮影年がわかります。
何も手がかりにならないときは
- 家族に聞く。いちばん年長の親戚や、その場所を知っている人に写真を見せましょう。「おじさんが出て行く前の夏だった」というのも立派な日付です。
- 比べる。同じアルバムのページ、封筒、箱に入っていた写真は、同じ時期のものであることが多いものです。1枚の年代がわかれば、ほかの写真の範囲もわかります。
- チェックリストを使う。無料の写真の年代判定ツールは、目に見えるもの(素材、色、縁、裏面、印字された年)をたずね、その答えを組み合わせて、それぞれの年の出典とともに年代を出します。顔から推測することはしません。
- AIの推定はひとつの手がかりとして扱う。画像そのものから年を推定するツールもあります。方向性は示してくれますが、日付ではありません。上の手がかりと照らし合わせてください。
- 推定を書き残す。「1925年ごろ」とあれば、空白の裏面よりずっと次の人の役に立ちます。
写っているのは誰か
- 名前と日付のわかっている写真と比べます。同じ耳、同じ鼻、背景の同じ建物などです。
- 追悼カードには故人の写真がついていることがよくあります。自宅の引き出しやミサ典書の中、地域の家系研究会の所蔵品を探してみてください。
- 知っていそうな存命の方に聞きます。写真を持って行き、名前はすぐに書き留めましょう。両親に聞きたい20の質問は、その会話を始めるきっかけになります。
- 画像の逆検索で手がかりが見つかることもありますが、証拠にはなりません。顔を認識するサービスには注意してください。家族の写真は個人データです。
年代がわかったら
年と名前を、柔らかい鉛筆で裏面に書いてください。ボールペンやマーカーは使わないでください。スキャンしたものなら、1925_wedding_Hanako_and_Taro.jpg のようにファイル名を年から始め、ファイルにも年を書き込みます。そのうえでフォルダを無料の写真タイムラインにドラッグすれば、どの年が欠けているかがわかります。色あせたり破れたりしたプリントは、アカウント不要で無料で修復できます。結果にはAIを使ったことが目に見える形で示され、元の写真はそのまま残ります。
出典
- National Science and Media Museum、ダゲレオタイプの見分け方:blog.scienceandmediamuseum.org.uk/find-out-when-a-photo-was-taken-identify-daguerreotype-photography
- National Science and Media Museum、コロジオン・ポジ(アンブロタイプ)の見分け方:blog.scienceandmediamuseum.org.uk/find-out-when-a-photo-was-taken-identify-collodion-positive-ambrotype
- National Science and Media Museum、フェロタイプ(ティンタイプ)の見分け方:blog.scienceandmediamuseum.org.uk/find-out-when-a-photo-was-taken-identify-ferrotype-tintype
- National Science and Media Museum、名刺判の見分け方:blog.scienceandmediamuseum.org.uk/find-out-when-a-photo-was-taken-identify-a-carte-de-visite
- National Science and Media Museum、キャビネット判の見分け方:blog.scienceandmediamuseum.org.uk/find-out-when-a-photo-was-taken-identify-a-cabinet-card
- University of Washington Libraries, Special Collections(Nicolette Bromberg)、形式と技術による写真の年代判定:content.lib.washington.edu/imls/kcsnapshots/documents/DatingPhotos.pdf
- National Library of Australia、写真の探し方と年代判定:library.gov.au/learn/adults/lifelong-learning/finding-and-dating-photographs
- Kodak、写真の歴史:kodak.com/en/company/page/photography-history
- Gawain Weaver、Zach Long「Chromogenic Characterization: A Study of Kodak Color Prints, 1942-2008」、American Institute for Conservation:resources.culturalheritage.org/pmgtopics/2009-volume-thirteen/13_13_Weaver.html
- Science Museum Group、Kodak Instamatic 300 カメラ(126カートリッジ、28×28 mm):collection.sciencemuseumgroup.org.uk/objects/co8205390/instamatic-300-camera
- Science Museum Group、Model 95 Polaroid Land カメラ:collection.sciencemuseumgroup.org.uk/objects/co8001182/model-95-polaroid-land-camera
- LACMA、Polaroid SX-70 カメラ(1972年):collections.lacma.org/object/255478
- FOMU、Directory of Belgian Photographers:fomu.atomis.be